化粧品のプロモーション事例10選!動画戦略がおすすめな理由と結果を出すポイント
自社の化粧品ブランドをプロモーションしようと思っても、具体的にどのような戦略を立てれば良いのか、実際悩んでしまうことが多いのではないでしょうか。
効果的なプロモーションは商品の認知度や売上を大きく左右します。特に、視覚的な訴求力が高い動画戦略は、消費者に商品特徴やブランドイメージを直感的に伝えるために欠かせない手法です。
そこで今回は、化粧品プロモーションの成功事例を紹介し、特に動画でのアプローチがおすすめである理由を解説します。

美容プロモーション・化粧品PRの専門家
マヴェリック編集部
代表 桑原由美子が率いる美容専門のPR会社。1996年の創業から美容に特化したメディアコミュニケーションを実施。長年のキャリアで築き上げたメディアとの信頼関係を強みとして、WEBを含む美容誌・女性誌へのアプローチを中心に、イベント、インフルエンサーマーケティングなど、常にトレンドや時代のニーズに合わせたPRの戦略と戦術を設計することでブランドや製品の認知度向上に貢献。
化粧品プロモーションの成功事例10選
まずは、話題のブランドや競合のブランドがどのようなプロモーションを行っているのか、そこから傾向や流行を知ることが大切です。
プロモーションが成功した事例を下記に紹介します。
CANMAKE(キャンメイク)
CANMAKEは10〜20代をターゲットにしている、「かわいい!に出会える」をコンセプトにしたプチプラコスメブランド。
SNSではブランドのイメージカラーであるピンクを基調とし、新商品の発売告知や使い方のレクチャー画像を可愛い雰囲気で仕上げています。
投稿文はハートや音符、星などの絵文字を多用しており、若い女性の興味を引くようなポップな文面が特徴的。
また、フォロー&リポストで商品が抽選で当たるキャンペーンを定期的に実施しており、知名度アップやファン獲得につなげています。
CEZANNE(セザンヌ)
CEZANNEは、1964年に誕生したプチプラの老舗ブランドで、10〜50代まで幅広い世代に支持されています。
人気の理由は、安価ながらも高品質な商品に加え、インフルエンサーによる強力な情報の拡散力です。
美容系インフルエンサーのコスメヲタちゃんねるサラさんや水越みさとさんが、「全色レビュー」や「セザンヌ縛りメイク」などの動画をYouTubeで公開すると、瞬く間に万単位の再生数を記録しています。
CEZANNEが案件としてインフルエンサーとコラボしているパターンもありますが、多くはインフルエンサーが自発的に「CEZANNEのアイテムが魅力的だ」と思って情報を発信しているので、第三者視点から効果的に宣伝できているといえます。
広告費をかけずにインフルエンサーマーケティングに成功しているため、プロモーション事例としてぜひとも参考にしたいところです。
KATE(ケイト)
KATEは花王グループが展開しているプチプラメイクアップブランドで、黒を基調としたクールな世界観が魅力です。
口紅の「リップモンスター」は、「色が落ちにくい」「マスクにつきにくい」といった口コミがSNSに大量に投稿されてバズったことで、2021年5月の発売開始以来、今なお人気商品となっています。
リップモンスターはその人気の高さから「スフレマット」や「ツヤバース」などの派生アイテムも登場しており、さらに新たなバズりコスメを生み出しています。
実際のユーザーからのレビューが次々と投稿される口コミマーケティングの良い成功事例です。
TIRTIR(ティルティル)
TIRTIRは「クッションファンデーション」や「マスクフィットメイクアップフィクサー」で有名な、韓国コスメブランドです。
2024年8月に人気テレビアニメ『推しの子』とコラボしたアイシャドウやマスカラなどを数量限定で発売し、カラーやパッケージの可愛さが話題を呼びました。
有名キャラクターとコラボすると、ユーザーはSNSで化粧品の写真を投稿することが多く、さらなる宣伝効果を生み出します。
アニメコラボは著作権料がかかるため多額の初期投資が必要になりますが、通常品よりも多く売れやすく宣伝効果が高いため、ある程度の資金が確保できた際には挑戦したいプロモーション方法です。
ELIXIR(エリクシール)
ELIXIRは資生堂が展開するスキンケアブランドです。
プロモーションはSNSにも力を入れており、特にYouTubeで数多く発信。「プロダクトムービー」「効果的な使い方」「テクノロジー紹介」と訴求したい内容ごとに動画が公開されています。
一つの動画に情報を詰め込みすぎていないので、ユーザーに飽きずに最後まで視聴してもらえることが多く、効果的なPRにつながっています。
また、清潔感あふれるみずみずしい印象の動画に仕上げられていて、ユーザーに「効果が実感できそう」「自分の肌で確かめてみたい」という感想を抱かせるように上手くプロモーションできています。
DECORTÉ(コスメデコルテ)
DECORTÉは1970年に誕生したコーセーのデパコスブランドで、ブランド名には「美の勲章」という意味が込められています。
プロモーションは、YouTubeには自社製品の紹介はもちろん、全色レビューやおすすめの使い方、メイクのハウツー動画が豊富に投稿されています。
商品イメージだけではなく、モデルを起用して使い方をレクチャーしたり、色味を紹介したりしているので、視覚的に訴求していることがポイントです。
「どうやって使ったらいいかわからない」「どのカラーを選ぶべきか悩む」といった視聴者の不安や疑問が解消されるような内容に仕上げられていて、ユーザーファーストでPRできている良い事例だとわかります。
CHANEL(シャネル)
CHANELはフランス発のハイファッションブランドで、アイシャドウやリップなどの化粧品アイテムにも力を入れています。
YouTubeにはメイクのハウツー動画が豊富に投稿されており、モデルが自身の顔にアイシャドウやリップを塗りながら商品の解説をしているので、色の塗り方や塗る順番がわかりやすいです。
シックな背景にメイクがきらめくように映し出されており、CHANELの美しくも独特な世界観を存分にプロモーションされています。
単なるハウツー動画の域を超えてドラマチックな雰囲気で仕上げられていて、つい見入ってしまうような構成となっているところがポイントです。
Dior(ディオール)
Diorは、クリスチャン・ディオールが1946年にフランスで創業したラグジュアリーブランドです。
オートクチュールからアパレル、ジュエリー、そしてコスメまで幅広く展開し、洗練された世界観が世界中の人を魅了してきました。
なかでも「Miss Dior」は、Diorの象徴的な香水の一つとして知られ、フェミニンで華やかな香りが多くの女性から支持されています。
2024年には、「Miss Dior」シリーズのなかでも人気の高い『ミス ディオール ブルーミング ブーケ』のアンバサダーに女優の芦田愛菜さんが就任。
清楚で知的なイメージのある芦田愛菜さんを起用することで、香水の瑞々しく上品な魅力をより際立たせています。
ALBION(アルビオン)
ALBIONはコーセーの傘下で、「素肌と生きる」をコンセプトとした国産のデパコスブランドです。
公式TikTokアカウント「美容オタクbyアルビオン」を運営しており、スキンケアやコスメに関する知識や商品情報を幅広く発信しています。
ユーザーの目を引くようなワードチョイスやショートドラマを活用したPR動画が魅力的で、あまり化粧品を宣伝している雰囲気を出さないように工夫されています。
スタッフのカバンの中身紹介といった親近感が湧くような内容の投稿も特徴で、アカウントは企業ではなく「ALBIONファンの1人」という印象を抱かせるプロモーション手法が特徴です。
RMK(アールエムケー)
RMKは1997年にカネボウ系デパコスブランドとして誕生し、創始者の日本人メイクアップアーティスト・RUMIKO氏にちなんで名付けられました。
公式インスタグラムでは化粧品のPRにインスタライブを活用している点が特徴で、自社のメイクアップアーティストによるコスメの使い方や使用前後の変化を明確に伝えています。
視聴者からのコメントや質問を迅速に取り上げて、リアルタイムでの丁寧なコミュニケーションもポイントです。
また、リール動画では簡潔に魅力をプロモーションしており、既存はもちろん新規のユーザーに向けて訴求しています。
化粧品のプロモーション戦略一覧
化粧品のプロモーション戦略でおすすめな方法を一覧で紹介します。
それぞれの手法の特徴やメリットを簡潔にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
プロモーション方法 | 特徴やメリット |
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SNSの活用 |
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インフルエンサーの起用 |
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口コミマーケティング |
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アニメキャラクターとのコラボ |
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動画の活用 |
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ライブの配信 |
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化粧品プロモーションなら特に動画がおすすめ
化粧品プロモーションにはさまざまな手法がありますが、その中でも特に注目したいのが動画を活用したプロモーションです。
以下では、化粧品プロモーションにおいて動画が効果的である理由について解説します。
情報を多く盛り込める
文字や画像では視覚にしか訴求できませんが、動画ならビジュアルに加えて音声でも訴求できる点が大きな強みです。
たとえば、保湿力が高い乳液をPRする際、顔に塗った後に肌が手に吸い付くような質感や手を離したときの「モチっ」という音まで表現できます。
動画は、文字の5,000倍もの情報量を伝えることができるといわれており、消費者に製品の魅力を効率的かつ効果的に伝える手段として優れています。
複雑なテクニックでも伝えやすい
分量や繊細な手の動きなど、人によって解釈が異なるような化粧品を扱う際のテクニックは、動画でなければ伝えにくい場合があります。
たとえば、「サクランボ大」や「優しく」といった抽象的な表現を伝えたいとき、動画内で出演者が具体的に適切な塗布量や力加減、指先の動きを実演しながら解説することで、視聴者に分かりやすく伝えることができます。
視覚的な情報を活用することで、商品特有の使用方法や効果をより直感的に理解してもらえるのが大きな強みです。
質感や使用感を表現できる
キラキラとしたラメの輝きや保水力が感じられとろみのあるテクスチャーなど、商品の質感や使用感の表現は動画が最も得意とするところです。
動画ならではの動きのある表現を用いれば、ユーザーの注目を大きく集められるでしょう。
結果を出す化粧品×動画プロモーションのポイント
動画を活用したプロモーションは、ユーザーの関心を引きつける手法ですが、効果を出すためには適切なポイントを押さえる必要があります。
化粧品×動画プロモーションのポイントを4つ紹介します。
ブランドの世界観を明確にする
自社の化粧品ブランドが、どのような世界観や価値観を大切にしているかをアピールしましょう。
10代の若年層がターゲットならキュート系、40代の大人の女性がターゲットならシック系など、イメージに合う色味や雰囲気を演出することがポイントです。
ユーザーが「自分に向いている」「使ってみたい」と思えるように、興味を引くようなブランディングを確立させる必要があります。
ビフォーアフターで視覚的に訴求する
塗る前と塗った後を比べて、化粧品の仕上がりを視覚的に訴求することも効果的です。
ビフォーアフターの比較ができると、「自分に似合う色味かも」「実物をチェックしてみたい」と視聴者の購買意欲をかき立てることが期待できます。
特にメイクアップアイテムはパッケージに収められているときの色味と、実際に手に取ってみたときで色味で見え方が異なるものが少なくないので、肌に乗せた場合の訴求はマストといえます。
季節や流行に合わせてPRする
季節に合うカラーやユーザーが各シーズンに抱えやすい肌悩みに訴求したPRが効果的です。
たとえば、夏に向けた化粧品を告知するなら「紫外線対策に効果的」「サッパリした使い心地」といった点をアピールすれば、ユーザーの関心を強く引きやすいです。
なお、化粧品はおおむね販売する3か月前からプロモーションが始まるので、1つ先の季節を連想させる雰囲気で動画を作りましょう。
情報を一度に詰め込みすぎない
一度にたくさんの情報を詰め込むのは避けるべきです。
動画の長さが何十分もあると見ていて飽きてしまうことが考えられます。
「この投稿ではコスメのパッケージとカラーだけ紹介する」「この動画では基本的な使い方だけ解説する」など、情報を小出しにしてユーザーの関心を引き続けることが重要です。
メーカーからすれば「あれもこれも魅力を伝えたい」という気持ちであることはわかりますが、一度立ち止まってユーザーの立場に合わせたプロモーションを心がけましょう。
化粧品のプロモーションなら実績豊富なマヴェリックまで
化粧品は競争が激しい業界なので、効果的にプロモーションして着実に売上につなげることが大切です。
「化粧品のプロモーションをしているけど、イマイチ結果につながらない」という場合は、ELIXIRやRMKなどの成功事例を参考に、特に動画に力を入れてアプローチしてみてはいかがでしょうか。
動画プロモーションを行う際は、ブランドの世界観を明確にして季節や流行に合わせてPRすることがポイントです。
化粧品専門のPR会社であるマヴェリックでは、これまで数多くのメーカーさまのプロモーションをサポートして参りました。
化粧品プロモーションでお困りでしたら、ぜひご相談ください。