化粧品プロモーションの企画アイデア7選!成功事例やポイントを解説

魅力的な商品があふれる化粧品業界において、自社の商品をPRし、売り上げを拡大していくためには効果的なプロモーションが不可欠です。

近年では急速にデジタル化が進み、インターネットを利用して商品を購入する方が増えています。

しかし、オンラインでの化粧品プロモーションに力を入れようと思っても「結局どんな企画が効果的なのだろう」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、化粧品プロモーションにおける効果的な企画アイデアや成功事例を紹介します。

美容プロモーション・化粧品PR代行会社 有限会社マヴェリック

美容プロモーション・化粧品PRの専門家
マヴェリック編集部

代表 桑原由美子が率いる美容専門のPR会社。1996年の創業からビューティに特化したメディアコミュニケーションを実施。長年のキャリアで築き上げたメディアとの信頼関係を強みとして、WEBを含む美容誌・女性誌へのアプローチを中心に、イベント、インフルエンサーマーケティングなど、常にトレンドや時代のニーズに合わせたPRの戦略と戦術を設計することでブランドや製品の認知度向上に貢献。

化粧品業界はオンラインのプロモーションが重要

化粧品業界において、現代ではオンラインマーケティングへの注力が不可欠です。

従来、消費者は店舗に足を運び、実際に色味や質感を試しながら化粧品を選ぶのが一般的でした。

しかし、インターネットの普及や動画品質の向上により、消費者はオンラインで化粧品選びができる時代になっています。

化粧品業界では次々と新しいブランドや商品が誕生しています。

多くの化粧品の中から自社製品を選んでもらうためには、オンラインマーケティングが重要なポイントです。

オンラインマーケティングを活用して、自社製品の購買意欲を高めましょう。

化粧品プロモーションに効果的な7つの企画

化粧品は各ブランドから続々と新製品が出ており、良い製品を作ったからといって簡単に売れるわけではありません。

数多くの化粧品から自社製品が選ばれるためには、効果的なプロモーションが必要です。

オンラインによるプロモーションを行ううえで効果的な企画を7つ紹介します。

SNSを活用する

SNSは化粧品の魅力を伝えるための有効なツールです。

特にInstagramやTikTokのような視覚に訴えるプラットフォームは、化粧品の見た目や使用感をアピールできるのが強みです。

また、コメント機能を通じて消費者との双方向のコミュニケーションをとることができます。

さらに、Instagramでは投稿画面から直接オンライン購入ページにリンクできるため、製品に興味を持った消費者がすぐに購入に進める環境も整っています。

今やSNSは化粧品プロモーションに欠かせない存在です。

ライブコマースを活用する

ライブコマースとは、オンライン販売とライブ配信を組み合わせた販売形態です。

配信者と視聴者が双方向にコミュニケーションを取りながら商品を紹介できます。

視聴者は気になることを質問でき、配信者はリアルタイムで回答が可能です。

たとえば、アイシャドウの紹介で販売カラーが多い場合、視聴者はどの色を買えば良いのか迷いやすいです。

視聴者がその場で質問すれば、配信者は人気色やパーソナルカラーに合う色味の説明を付け加えられます。

店頭であればスタッフとお客様は1対1の関係ですが、ライブコマースは大勢の視聴者に商品の魅力を詳しく伝えられます。

インフルエンサーマーケティングを実施する

SNSで大きな発信力・影響力を持つインフルエンサーは、化粧品のプロモーションに効果的です。

特に美容や化粧品に特化したインフルエンサーを起用すれば、よりピンポイントにターゲット層にアプローチすることができます。

たとえば、有名なインフルエンサーが新しいグロスについて使用感や仕上がりを動画で詳しく紹介すると、グロスの良さが視覚的に伝わります。

インフルエンサーに憧れるフォロワーは「自分も使ってみたい」と感じ、購買行動につながりやすいです。

インフルエンサーの情報発信は消費者に強い信頼感を与え、化粧品の認知度を効果的に高められます。

オンライン診断サービスを導入する

オンライン診断サービスは、オンラインでカウンセリングを受けたり、スマートフォンカメラで撮影した顔写真からAIが肌状態を分析してくれたりするサービスです。

診断結果に合わせて化粧品を提案します。

オンラインで化粧品の情報はたくさん手に入りますが、自分の肌に合う化粧品がわからず、結局購入を決断できない方が多いのが現状です。

オンライン診断サービスは、自分の肌に必要なケアやバーチャルでコスメの色味を確認できるため、パーソナライズされた情報として消費者に届きます。

「店頭でスタッフに診断してもらうには時間もかかり気が引ける」と感じる方にとっても、オンラインであれば心配ありません。

分析された結果から提案された化粧品は説得力があり、購入意欲を高められます。

動画を活用する

動画は化粧品のプロモーションに効果的です。

化粧品を購入につなげるには、製品の紹介だけではなく使用感や色味の違いを伝えなければなりません。

動画は静止画よりも多くの情報量を伝えられるため相性が良いです。

動画による商品の魅力の伝え方はさまざまな種類があり、例として以下があります。

  • 製品の概要を説明
  • ラインナップから色味の紹介
  • パーソナルカラーによる似合う色の提案
  • 質感や付け心地の解説
  • 化粧品の使い方や肌をきれいに見せるテクニックの紹介

角度を変えながら映せるので、色味やテクスチャーなどのわずかな違いも詳細に伝えやすいです。

動画はSNSや自社ホームページ、イベントなど多様な場面で活用できます。

ブログで情報発信する

美容に関する専門知識や商品の使い方など、読者に役立つブログコンテンツを発信することでブランドイメージの向上が期待できます。

ポイントは、読者が興味を持ちやすいテーマを中心に記事を作成することです。

また、SEO対策を施し、検索エンジンから自社ホームページへの誘導を促すことで、新たな顧客の獲得も期待できます。

ブログのデザインやテーマに統一感を持たせることにより、ブランディングの確立も目指せます。

口コミを活用する

口コミは消費者の心理を大きく変える可能性があり、活用できると購買行動につなげられます。

化粧品に限らず、商品を選ぶ際は口コミを参考にする消費者が多いです。

たとえば「化粧水で2つのブランドが気になっており、どちらを買うか悩んでいる」など、購入まであと一押しの際、ポジティブな口コミが多い商品を選ぶ可能性が高いです。

口コミ評価が高いと消費者からの信頼を獲得しやすくなります。

また、口コミサイトだけでなく、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSで発信した口コミは拡散されやすく、新規の顧客獲得の拡大を見込めます。

化粧品プロモーションの成功事例

化粧品のプロモーションにはさまざまな方法がありますが、自社ブランドとの相性やターゲット層によってプラットフォームを選ぶ必要があります。

具体的なプロモーション施策のイメージを持つために、効果的な化粧品プロモーションの成功事例を紹介します。

CANMAKE(キャンメイク)

CANMAKE(キャンメイク)は「かわいい!に出会える」をコンセプトにしたブランドです。

リーズナブルな価格ながら高品質なコスメを提供するプチプラコスメの代表格で、10~20代の若者を中心に人気です。

CANMAKEはSNSのInstagramによるプロモーションを成功させています。

Instagramの投稿に使用する写真では、ブランドコンセプトであるかわいさをクオリティ高く表現しています。

特に季節や商品イメージに合う背景やアイテムを使った演出が特徴的です。

また、メイクを始めたばかりの若者にもわかりやすいよう工夫がされており、商品の使い方が詳しく書かれている投稿が多いです。

CANMAKEのターゲット層とInstagramのユーザー層が合致し、ニーズに合うプロモーションを行っています。

OSAJI(オサジ)

OSAJI(オサジ)は美容雑誌「美的」とコラボしたライブコマースのプロモーションに成功しています。

プロのメイクアップアーティストがモデルにメイクをしながら商品を紹介しました。

商品の特徴に加えてメイクのコツの紹介により、視聴者は商品を使うイメージを自分に落とし込むことができます。

知名度のある雑誌とコラボしたことにより、ブランドの認知度向上も見込めます。

DUO(デュオ)

DUO(デュオ)はインフルエンサーマーケティングやさまざまなチャネルの広告を活用し、ブランド認知と顧客囲い込みに成功しています。

DUOは「落とすチカラ」をコンセプトにしたスキンケア商品「ザ クレンジングバーム」が人気のブランドです。

固定ファンを多く持つインフルエンサーを起用し、肌の悩みを抱える層に向けて効果的にプロモーションを行いました。

インフルエンサーが実際に商品を使用している様子を発信することで、視聴者は商品に対する信頼感を持ちやすく、購入への動機付けが強化されました。

ほかにも、Instagram広告やFacebook広告、Google広告、アドネットワークなどを組み合わせることで、あらゆる角度からの認知拡大を成功させています。

ORBIS(オルビス)

ORBISはオンライン診断サービスと、2018年から始めたリブランディングで成功を果たしています。

展開しているオンライン診断サービスは「本格肌診断」や「パーソナルカラー診断」などです。

LINEで質問への回答をしたりカメラで撮影したりすることにより、診断結果に合う商品を提案してくれます。

オンライン診断で購買意欲を高め、消費者が気になった商品はそのまま購入可能です。

また、リブランディングにより品質への信頼性を上げ、価格帯を上げたシリーズでも品切れを起こすほどの人気商品となりました。

DECORTÉ(コスメデコルテ)

DECORTÉ(コスメデコルテ)はインフルエンサーマーケティングで成功しています。

美容系インフルエンサーを起用し、YouTubeでのタイアップ投稿を通じて商品やブランドの魅力を効果的にアピールしました。

YouTubeの長尺動画は多くの情報を訴求できるため、商品の特徴や使用シーンなど、細かい情報を視覚的にわかりやすく伝えられます。

商品やブランドを知らないユーザーにもしっかりとアプローチでき、購買意欲を高める効果があります。

2024年に発売された新作フェイスパウダー9種類をインフルエンサーが全色レビューした動画は、効果的なプロモーションの例といえるでしょう。

フェイスパウダーを黒い紙に広げて比較し、視覚的に分かりやすく解説しています。

また、動画のキャプションに目次を付けているため、視聴者が必要とする情報にすぐアクセス可能です。

美容に特化したインフルエンサーの起用により、効果的なプロモーションを行っています。

効果的な化粧品プロモーションのポイント

化粧品プロモーションを行う際には、いくつかの重要なポイントを意識することが大切です。

適切な戦略を立てることで、より効果的なプロモーションを実現できます。

トレンドを抑えたプロモーションを実施する

化粧品は移り変わりが早いため、季節やトレンドを意識したプロモーションが重要です。

多くの化粧品メーカーは季節ごとに商品を展開しています。

新商品の発表タイミングだけでなく、季節感に合ったカラーや、消費者が各シーズンに抱えやすい肌悩みに訴求した商品展開が効果的です。

また、ファッションウィークを通じてトレンドカラーやヘアメイクから流行を先読みするのも有効です。

トレンドを意識したプロモーション戦略を立てることで、消費者の購買意欲を向上できます。

化粧品の使用感を伝えながら使い方やアレンジ方法を紹介する

化粧品のプロモーションでは、使用感や効果を伝えることが重要です。

画像だけでなく動画を活用することで、消費者が製品の使用感を具体的にイメージしやすくなります。

また、メイクのコツやテクニックの紹介により、視聴者にとって実用的な情報の提供が可能です。

たとえば、ファンデーションを紹介する動画では、肌になじむ様子やテクスチャーを見せることで、消費者は仕上がりやカバー力をリアルに感じられます。

アイシャドウの紹介では、色の組み合わせ方やシーンに合わせたメイクアレンジを提案すれば、製品の多様な使い方を視覚的に伝えられます。

化粧品のプロモーションでは、動画や画像により使用感や効果を視覚的に訴えると魅力が伝わりやすいです。

ブランドイメージを伝える

化粧品のプロモーションでは、商品の魅力だけでなくブランドの価値観や世界観を主軸に施策を練りましょう。

ブランドが何を大切にしているのか、どのような価値観やライフスタイルを提案するのかを伝えることが重要です。

たとえば、オーガニックコスメブランドの場合、緑豊かな自然の中でリラックスしている人の映像を流し、ブランドのロゴは軽く映す程度にします。

演出により自然志向の価値観を視覚的に伝えられ、視聴者はブランドが持つ世界観を感じ取りやすいです。

ブランドの価値観やライフスタイルの強調が消費者の共感を引き出し、ブランドイメージを伝える効果的なプロモーションとなります。

効果的な化粧品プロモーションを実施しよう

化粧品にはオンラインによる効果的なプロモーションが欠かせません。

この記事では、オンラインプロモーションによる効果的な企画や成功事例を紹介しました。

紹介したプロモーション方法を参考に、自社に合う施策を実践してみてください。

ブランドイメージやターゲット層に合わせた方法を選べると、効果的なプロモーションにできるでしょう。

また、化粧品に特化したPR会社への依頼により、最適なプロモーション活動が実現できます。

美容プロモーション・化粧品PR代行会社のマヴェリックは、豊富な実績を活かし、自社に合ったPR戦略のご提案が可能です。

まずはお気軽にご相談ください。