化粧品のPRに雑誌は効果的?活用するメリットや効果を高めるためのポイント

近年では、デジタルマーケティングが主流となり、自社化粧品のPRにSNSやWeb広告を活用する企業が増えています。

しかし、雑誌を活用したプロモーションも、信頼性の高いマーケティング手法として依然として多くの化粧品ブランドが活用しています。

雑誌はターゲット層に直接アプローチできるだけでなく、ブランドイメージを確立し、高品質な製品であることをアピールする上で有効なメディアです。

この記事では、「化粧品PRに雑誌は本当に効果があるのか?」という疑問に答え、雑誌を活用するメリットや、その効果を最大限に引き出すための具体的なポイントについて解説します。

美容プロモーション・化粧品PR代行会社 有限会社マヴェリック

美容プロモーション・化粧品PRの専門家
マヴェリック編集部

代表 桑原由美子が率いる美容専門のPR会社。1996年の創業からビューティに特化したメディアコミュニケーションを実施。長年のキャリアで築き上げたメディアとの信頼関係を強みとして、WEBを含む美容誌・女性誌へのアプローチを中心に、イベント、インフルエンサーマーケティングなど、常にトレンドや時代のニーズに合わせたPRの戦略と戦術を設計することでブランドや製品の認知度向上に貢献。

化粧品のPRに雑誌は効果的?

化粧品のプロモーションにはさまざまな方法が挙げられますが、誕生から30年近い歴史を持つ美容雑誌を活用したPRは、インターネットが普及した現在でも効果的な手段の一つです。

美容に関心の高い読者層を狙える点や情報の信頼性の高さから、化粧品ブランドにとって雑誌は重要な広告メディアといえます。

雑誌広告には掲載コストが固定されている「純広告」や、雑誌記事の一部として化粧品を紹介する「記事広告」など、いくつかの種類があります。

広告にかけられる費用や読者へのアプローチ方法によってPRのやり方が選べるため、自社に合う方法で出稿すれば効果的に化粧品を宣伝できるでしょう。

化粧品を雑誌に掲載する方法は2つ

雑誌に化粧品を取り上げてもらう方法には、主に以下の2つが挙げられます。

  • 編集記事として載せてもらう
  • 広告費用を払って掲載する

それぞれの特徴やメリットを具体的に紹介します。

編集記事として載せてもらう

美容雑誌の担当記者や編集者が化粧品の魅力や価値を感じ、編集記事として紹介してもらう方法です。

前述した「記事広告」に該当し、ユーザーの口コミのような自然な流れで読者にアピールでき、第三者視点から化粧品が紹介されるので信頼性が高められます。

また、宣伝されている印象が薄まることから、読者が化粧品に興味を持ちやすい点がメリットです。

ただし、「編集部が化粧品を魅力的だと思ってもらえるか」は未知数です。

仮に魅力的だと思ってもらえたとしても、掲載できるタイミングが合うかどうかも分からないため、広告掲載を確約してもらうのが難しいことがデメリットといえます。

広告費用を払って掲載する

広告枠を購入すれば、自社の化粧品を雑誌に掲載することができます。

このタイプは「純広告」といい、純広告であれば写真の大きさや文字の色味などの表現を自社でコントロールできるため、ブランドイメージを効果的に伝えられることがメリットです。

また、広告枠はあらかじめ固定で掲載費用が決められているので、追加で予算がかかることを懸念する必要がありません。

ただし、美容雑誌の知名度や広告枠の大きさによっては、高いコストが必要となる点がデメリットです。

化粧品のPRに雑誌を活用するメリット

化粧品のPRに雑誌を活用するメリットは、以下の3つです。

  • 信頼性が高い
  • ターゲットへの訴求力が強い
  • 繰り返し読んでもらえる可能性が高い

それぞれのメリットを具体的に解説します。

信頼性が高い

美容雑誌に掲載される化粧品は、「雑誌のテーマに合っている商品か」「ターゲットとなる読者層とマッチしているか」など、編集部による厳しい審査をクリアした上で掲載されるのが一般的です。

そのため、読者にとって美容雑誌は信頼性が高い情報と認識されています。

雑誌に掲載された化粧品は「編集部が選んだ商品」という印象を与えるため、読者の信頼を得やすく、購買意欲の向上にもつながります。

ターゲットへの訴求力が強い

美容雑誌やライフスタイル誌など、特定のターゲット層を抱える雑誌では、読者のニーズにピンポイントで訴求することが可能です。

テレビや街頭広告のように性別や年齢層がバラバラで不特定多数の人に向けて宣伝するよりも「20〜30代」「働いている女性」など、ある程度ターゲットを絞った上で訴求できるので、広告費を無駄にすることがありません。

また、すでに化粧品に興味があると分かっているユーザーに狙って情報を発信するため、自社の商品に関心を持ってくれる可能性が高い点も魅力です。

そのため、「広告費を無駄にしたくない」「狙ったターゲット層にだけ化粧品をPRしたい」という場合は、雑誌広告が最適です。

繰り返し読んでもらえる可能性が高い

雑誌は本棚に保管されやすく、繰り返し読まれることが多い広告メディアです。

一度掲載された商品が何度も読者の目に触れることで、記憶に残りやすくなります。

また、読者はわざわざ雑誌を購入してまで化粧品に関する高品質な情報を得ようと考えているので、もともとコスメの購買意欲が高いです。

そのため、すぐさま購入しなかったとしても、季節の変わり目や化粧品を使い切ったタイミングで新しい化粧品が必要となった際、「あの雑誌で紹介されていた商品を買ってみよう」と読者が思い出して手に取ってくれる可能性が高まります。

化粧品のPRに雑誌を活用するデメリット

化粧品のPRに雑誌を活用するデメリットは、以下の3つです。

  • デジタルに比べて拡散力が弱い
  • 掲載できる情報量に上限がある
  • 雑誌広告の場合は費用が高額になるケースがある

それぞれ詳しく見ていきましょう。

デジタルに比べて拡散力が弱い

SNSやWeb広告であれば情報を発信した瞬間に日本中・世界中に拡散されるため、現代ではデジタルマーケティングがメインの広告手法とされることが多いです。

「リスティング広告」や「ディスプレイ広告」を利用すれば、たった数時間で何万〜何十万ものユーザーの目に触れるため、化粧品の認知度を高めることができるでしょう。

一方で雑誌は紙媒体であるため発行まで時間がかかり、情報が拡散されるスピードや範囲は限定的です。

せっかく広告を出稿しても、掲載されるころには流行に乗り遅れている可能性もあり、デジタルなPR手法と比べると拡散力は低いといえます。

掲載できる情報量に上限がある

広告を掲載できるページ数や枠のサイズには限りがあるため、雑誌では商品の特徴やストーリーを十分に伝えきれないかもしれません。

Web広告や動画広告のように次々と膨大な量の情報を発信できず、どうしても削らなければならない情報が生まれるでしょう。

訴求したい情報を精査しないまま雑誌に広告を出すと「一番のウリである〇〇というポイントを紹介できなかった」「すでに××万個売れたことをアピールするべきだった」など後悔する可能性があり、うまくコスメを宣伝できずに広告費を無駄にしてしまうかもしれません。

そこで、「どんな情報の掲載がマストか」「削っても問題ない情報はどれか」など、広告を出稿する前に情報の精査を綿密に行う必要があります。

雑誌広告の場合は費用が高額になるケースがある

雑誌広告では、掲載するメディアやページの位置によって広告費用が大きく異なり、高額になるケースがあります。

特に人気雑誌の特集ページや表紙付近などの目立つ場所に広告を出す場合、広告費用が100万円以上に達することも珍しくありません。

予算に大きな負担がかかる可能性があるため、「どの美容雑誌に広告を載せるべきか」「その雑誌のどこに出稿するか」など、慎重に検討することが重要です。

予算が多く確保できない場合は、いきなり大手の雑誌に手を出さず、中堅層の美容雑誌から挑戦することをおすすめします。

化粧品を雑誌に掲載するためのアプローチ方法

雑誌に広告の掲載を依頼する方法は、主に以下のとおりです。

  • PR代理店や広告代理店の活用
  • 編集部や出版社との関係構築

それぞれ分かりやすく紹介します。

PR代理店や広告代理店の活用

雑誌に広告を掲載してもらうためには、PR代理店や広告代理店を活用するのが効率的でおすすめです。

代理店は出版社との強いネットワークを持っているので、自社の化粧品ブランドのイメージやターゲットなどに最適な雑誌を選んでくれるだけでなく、記事作成や広告展開まで一貫したサポート体制が設けられています。

「雑誌に広告を打ちたいけど、どうしたら良いのか分からない…」という場合は、PR代理店や広告代理店を活用しましょう。

化粧品のPRにおいて実績豊富なマヴェリックでは、雑誌掲載の依頼にも対応しております。

戦略的なPRプランの提供はもちろん、業界トップクラスのネットワークの広さを活かして、ブランドの魅力を最大限に引き出すサポートを行っています。

代理店選びにお悩みでしたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

編集部や出版社との関係構築

雑誌に広告を掲載してもらうには、編集部や出版社との信頼関係を築くことも重要です。

以下のようなアプローチが有効なで、参考にしてみてください。

  • ニュースリリースの送付:商品の魅力や新しいキャンペーン情報の発信
  • サンプル提供:編集者が実際に商品を試せるよう、サンプルを送付する
  • イベント招待:新商品の発表会や試用会に編集者を招待し、直接交流の機会を作る

継続的に良好な関係を構築できれば、雑誌の編集部が自社の化粧品を「紹介したい」と感じてもらえる可能性が高まります。

代理店の活用よりも時間がかかるかもしれませんが、編集部や出版社と直接関係を持ちたいと考えている場合は、こちらのアプローチ方法がおすすめです。

雑誌掲載の効果を高めるためのポイント

雑誌での宣伝効果を可能な限り高めるために必要なポイントとして、以下の3点が挙げられます。

  • ターゲット層の分析とメディア選定
  • オンラインとの連携
  • 雑誌掲載を活かしたオンライン広告の展開

詳しく見ていきましょう。

ターゲット層の分析とメディア選定

現在、美容雑誌は複数の出版社から発行されていますが、その雑誌ごとにメインとなる読者層やコンテンツの掲載スタイルは異なります。

そのため、自社コスメのターゲット層に合うメディアを選び、読者に魅力的に思ってもらえるように表現することで、より効果的なPRが可能になるでしょう。

たとえば、20代向けにかわ良いいパッケージデザインや明るい色味の化粧品を宣伝したい場合、「VoCE」や「MAQUIA」といった20〜30代が読者のメイン層となる雑誌を選ぶと訴求しやすいです。

また、ビジュアルを推し進めたいのであれば、「コスメの写真を大きめに掲載」「説明文は黒色でシンプルに仕上げる」というようにメリハリをつけることで、若年層の読者にパッケージやカラーに興味を持ってもらいやすくなります。

オンラインとの連携

雑誌は信頼性が高かったり、ターゲットへの訴求力が強かったりと多くのメリットがありますが、それだけに偏ることはあまりおすすめできません。

雑誌広告には掲載できる情報量に限りがあり、拡散力が弱いため、その弱点をオンラインでの宣伝手法と組み合わせてカバーすることが大切です。

たとえば、雑誌広告にQRコードやURLを掲載して自社コスメのWebサイトに誘導することで、より詳細な商品情報やキャンペーン情報の提供が可能になります。

また、SNS広告やリスティング広告といったデジタルマーケティングにも力を入れることで、普段雑誌を読まない客層にも効率的にPRできるでしょう。

雑誌掲載を活かしたオンライン広告の展開

雑誌広告の内容と連動したオンラインの広告クリエイティブを作成することで、ユーザーの記憶に残りやすく、化粧品の販売促進につながります。

たとえば、雑誌ではカラーバリエーションの豊富さやパッケージの美しさを訴求して、QRコードやURLでYouTubeやTikTokなどの動画サイトに誘導します。

動画では塗り心地のなめらかさや擦れへの強さ、ツヤ感やラメ感といった仕上がりイメージなど、動画だからこそ訴求できるポイントをしっかりとアピールすることで、購買意欲を高められるでしょう。

そのほかにも、美容メディアに協力を仰いで記事コンテンツを作成してもらう「タイアップ広告」のリンクを雑誌に載せれば、雑誌内では訴求しきれなかった魅力をより詳細にアピールできます。

雑誌を起点にしてオンライン広告を展開すれば、自社コスメに興味を持ってくれた読者にあらゆる方面からもっと強くアプローチできるので、商品を購入してもらえる可能性をより一層高められます。

化粧品の雑誌掲載は実績豊富なマヴェリックにおまかせ

現在ではデジタルマーケティングが主流となっていますが、それでも雑誌も広告手法としてまだまだ高い実力を有しています。

雑誌は読者からの信頼が厚く、繰り返し読んでもらえる可能性が高いことからPR方法として有効です。

しかし、広告費が高い上に掲載できる情報量に上限があるので、上手に雑誌や広告枠を選定する必要があります。

美容業界に強い広告代理店であるマヴェリックでは、雑誌広告の掲載実績が多数ございます。

有名雑誌へのアプローチをお考えでしたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。