雑誌広告は効果がある?掲載するメリットや効果測定の方法も解説
自社の商品をPRするために、雑誌への掲載を検討している企業の方もいるのではないでしょうか。
しかし、インターネット広告が台頭してきている現在、雑誌広告の効果について疑問を持つ方もいるかもしれません。
高額な費用をかけて掲載しても、本当に期待どおりの成果が得られるのか、不安に感じることもあるでしょう。
結論として、雑誌広告は現在でも有効な広告の一つです。
しかし、費用対効果を最大化するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
そこでこの記事では、雑誌に広告を載せるメリットや広告による効果の測定方法を解説します。

美容プロモーション・化粧品PRの専門家
マヴェリック編集部
代表 桑原由美子が率いる美容専門のPR会社。1996年の創業からビューティに特化したメディアコミュニケーションを実施。長年のキャリアで築き上げたメディアとの信頼関係を強みとして、WEBを含む美容誌・女性誌へのアプローチを中心に、イベント、インフルエンサーマーケティングなど、常にトレンドや時代のニーズに合わせたPRの戦略と戦術を設計することでブランドや製品の認知度向上に貢献。
雑誌広告は効果がある?
雑誌広告とは、雑誌の紙面や裏表紙などに掲載される広告やタイアップのことで、商品やサービスを宣伝する手法の一つです。
紙媒体の特性を活かし、高品質なビジュアル表現や詳細な情報の掲載が可能で、ブランド認知の向上に役立ちます。
インターネットが普及してWebサイトやSNSでの情報発信が盛んになりましたが、雑誌は未だに多くの読者から支持を集めているメディアとして君臨しており、広告を掲載すれば高い宣伝効果が見込まれるでしょう。
たとえば、2024年10月〜2024年12月の3か月間を切り取った発行部数は以下のとおりです。
雑誌名 |
発行部数 |
---|---|
週刊文春 | 417,615部 |
女性セブン | 276,000部 |
週刊少年ジャンプ | 1,075,000部 |
出典:一般社団法人 日本雑誌協会「印刷証明付部数」
総合週刊誌として名高い週刊文春は417,615部、女性向けの週刊誌である女性セブンは276,000部、漫画雑誌の代表格である週刊少年ジャンプに至っては1,075,000部を記録しています。
主要な雑誌ではこれほどの発行部数があるため、何十万人という読者へ向けて商品やサービス訴求でき、宣伝効果は高いといえるでしょう。
雑誌広告で得られる効果・メリットとは?
雑誌広告で得られる効果は、以下のとおりです。
- ターゲットにピンポイントで訴求できる
- 審査が厳しいので信頼性が高い
- 何度も読み返してもらえる
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
ターゲットにピンポイントで訴求できる
雑誌はブランドごとに読者層が明確に分かれているため、特定のターゲット層にピンポイントで情報を届けることが可能です。
たとえば、特定の趣味や嗜好を持つ読者層に特化した雑誌であれば、関連性の高い広告を掲載することで、より高い宣伝効果が期待できます。
自社の商品やサービスに興味がある人はどのようなターゲットかを絞り込み、そのターゲットとマッチしている雑誌に広告を掲載すれば、多くの読者の関心を引けるでしょう。
審査が厳しいので信頼性が高い
雑誌に掲載される広告は、出版社が実施する厳正な審査を通過する必要があるため、掲載された時点で一定の信頼性が確保されています。
雑誌編集部は「雑誌のコンセプトに沿っているか」「読者層に合っているか」などを慎重に検討し、掲載する広告を厳選しています。
そのため、お金を払えば誰でも広告を掲載できる訳ではありません。
また、読者は雑誌に掲載されている情報を信頼する傾向が高いことから、宣伝されている商品・サービスに対しても信頼度が高く、興味を持ってもらいやすいといえます。
何度も読み返してもらえる
雑誌は紙媒体であることから、Web広告のように秒単位でスキップされることがなく、広告であっても目を通してもらえる可能性が高いです。
また、読者は長期間にわたり雑誌を保存しておくケースが多いため、繰り返し読まれやすく、何度も商品やサービスが目に留まります。
人は何度も目にしたものを覚えやすいので、何かのタイミングで自社の商品・サービスを思い出して購入につながる可能性も高まります。
雑誌広告のデメリット
雑誌広告を利用するデメリットは、以下のとおりです。
- 出稿費用が高い傾向がある
- 広告が掲載されるまでに時間がかかる
- 広告効果を測定しづらい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
出稿費用が高い傾向がある
雑誌広告は、Web広告と比較すると掲載費用が高額になりやすいです。
特に全国的に有名な雑誌や特定のターゲットに人気のある雑誌に掲載する場合は、高い広告費が必要となるでしょう。
広告のサイズや掲載場所によっても費用が大きく変動しますが、相場は50~250万円程度とされています。
予算に合わせて慎重に検討する必要があります。
広告が掲載されるまでに時間がかかる
雑誌広告は、掲載までに企画・制作・校正などの工程を経る必要があり、発行されるまでに長い時間がかかります。
また、雑誌は発行日から実際に読者の手元に届くまでにも時間を要するので、広告の効果がすぐに現れるわけではありません。
加えて、雑誌の発売スケジュールに合わせて広告を制作する必要があるため、急なキャンペーンの変更や新情報の追加には対応できず、即効性を求めている場合には不向きといえます。
広告効果を測定しづらい
雑誌広告は、Web媒体のように細かな数字で正確に効果測定することは難しいという特性があります。
「読者が広告を見た後にどのような行動を取ったのか」を追跡するのが困難であるため、費用対効果を明確に把握しづらいのはデメリットといえるでしょう。
また、雑誌の発行部数は公表されているものの、実際の販売数や読者数は明確ではありません。
そのため、「発行部数と同じ人数に広告が届いた」とはいえず、期待したほどの効果が得られない可能性もあります。
雑誌広告の効果を測定する方法
雑誌広告で効果測定を行う方法は、次のとおりです。
- 商品の売上データを分析する
- クーポンや特典の利用状況を確認する
- フィードバックの情報を収集する
- SNSで口コミをパトロールする
4つの方法について解説します。
商品の売上データを分析する
雑誌に広告が掲載されていた期間中に絞ったうえで、商品の売上数やサービスの契約数といったデータを分析しましょう。
売上が増えた商品やサービスがあれば、雑誌広告が成功していることがうかがえます。
ただし、期間中には雑誌広告を目にしていない人も購入している可能性が高いので、実際にどのくらいの人が雑誌広告に影響されているかは未知数な点に注意してください。
クーポンや特典の利用状況を確認する
雑誌広告にクーポンや特典を掲載して、読者の利用状況を計測するという方法も、効果測定の一つとして有効です。
クーポンの利用数や特典の応募数などを確認すれば、広告による反応をダイレクトに調べられます。
クーポンの発行手数料や特典の制作費用などの諸経費がかかってしまいますが、雑誌による直接的な効果が測定できるので、投資する価値はあるでしょう。
フィードバックの情報を収集する
雑誌が展開している読者アンケートからフィードバックを得る方法も効果的です。
「このコンテンツがおもしろかった」「こんな情報がとても参考になった」など読者の感想を読み解くことで、掲載した内容に対する興味の度合いを推測できます。
売上データやクーポンほど明確には効果を測定できない点がデメリットですが、読者の関心を把握する貴重な情報源です。
今後の雑誌戦略を考えるうえで有益なデータを得ることができるでしょう。
SNSで口コミをパトロールする
一部の読者は、雑誌に付属しているアンケートには回答しないものの、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSに雑誌に対する感想を投稿する場合があります。
読者アンケートは出版社の担当者に直接読まれるので、ポジティブな意見が多くなりがちです。
一方で、SNSではポジティブ・ネガティブを問わず、自分の感想が正直に述べられていることが多く、参考になるはずです。
自社の出稿した雑誌広告に対する意見が投稿されていないかパトロールして情報収集をすると良いでしょう。
雑誌広告の費用対効果を最大化するポイント
雑誌広告の費用対効果を最大化するために押さえておくべきポイントは、次のとおりです。
- 自社商品のターゲット層に合った適切な雑誌を選ぶ
- Web広告と組み合わせる
- 掲載時期を戦略的に決める
一つずつ詳しく見ていきましょう。
自社商品のターゲット層に合った適切な雑誌を選ぶ
雑誌広告の費用対効果をできるだけ高めるためには、自社商品・サービスのターゲットと読者層が合っているかどうかを見極めることが大切です。
たとえば、女性向けの化粧品を宣伝したい場合、車やバイク、スポーツなど男性向けの雑誌に掲載しても、読者に関心を抱いてもらえる可能性は低いでしょう。
しかし、美容雑誌をはじめ、料理やファッションなど女性の読者が多数を占める雑誌に出稿すれば、効果的な宣伝ができます。
広告の効果が出る雑誌を選ぶためには、商品やサービスを伝えたい読者のターゲットを明確にしなければなりません。
ターゲットが明確になれば、必然的に適切な雑誌を選ぶことができ、費用対効果を高められます。
Web広告と組み合わせる
雑誌広告の費用対効果を高めるためには、Webの広告媒体と併用することがおすすめです。
具体的なWeb広告の種類には、一例として以下があります。
- アフィリエイト広告
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- リターゲティング広告
- SNS広告
- 純広告
Webでも広告を出稿すれば、読者は同じ商品・サービスを目にする機会が増えるので、記憶に定着する可能性が高まります。
また、雑誌広告で自社商品に興味を持った読者がオンラインで検索した際、情報がすぐに見つからなければ、興味が薄れて競合他社の類似商品に移ってしまうかもしれません。
機会損失を生むリスクを避けるためにも、Web広告を活用すると良いでしょう。
掲載時期を戦略的に決める
読者の購買意欲が高まるタイミングに合わせて雑誌広告を出すことも、費用対効果を高めるために重要です。
なかでも、季節やイベントに合わせて広告を出稿するのは有効な手段の一つでしょう。
たとえば、帽子をPRしたいなら日照時間が長くなる春先に、クリスマスケーキを宣伝したいなら11〜12月中に出稿できるように逆算して出版社と打ち合わせをするべきです。
また、高額な商品・サービスを訴求したい場合は、ボーナスが入る6月や12月を狙うのがおすすめです。
実際に売上アップにつながりやすい時期を踏まえたうえで、戦略的に広告を出稿するタイミングを考えてみてください。
マヴェリックは雑誌掲載をサポートします
この記事では、雑誌に広告を載せるメリットや広告による効果測定の方法などについて解説してきました。
こうした広告戦略を効果的に進めていくには、単なる宣伝だけでなく、ユーザーの感性やメディアの特性を踏まえた「広報的視点」が欠かせません。
広告とPR、それぞれの役割を正しく組み合わせることで、ブランドは長期的な信頼と共感を得ることが可能です。
マヴェリックは化粧品PRの専門会社として、メディア特性を熟知した情報提供のタイミングや企画構成に強みを持ち、多くのブランドの認知拡大を支援してまいりました。
雑誌からWebまで幅広いメディアネットワークを活かし、ブランドの真価を伝える広報活動をお手伝いします。
美容業界を中心に、数万件以上の雑誌掲載実績を誇り、多くの出版社と強固な信頼関係を築いているのも、私たちの大きな強みです。
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